886 名前:おさかなくわえた名無しさん

20年程前の話になるが、随分と可愛がってもらってた叔父さんが死んだ。
小さい頃に親父が死んだので、お袋の弟だった叔父さんが親父に代わって
いろいろと教えてくれた。人生で大事なことの多くは叔父さんから学んだと思う。
叔父さんのおかげで大学にも行けたし、良い職場にも巡り会えた。
とても素敵な人だったので友人も多かった。

ただ、葬式の類が大嫌いで(出るのが苦手というわけではなく、とにかくそういう類の
集まりが大嫌いだった)、若い頃から「俺が死んでも葬式はするな。お別れの会なんて
絶対にするな。誰かがしようとしたら全力で阻止しろ。それが恩返しだと思え」と
言われてきた。叔父さんに恩を受けて、同じように言われてきた人が何人もいたと後で知った。

ここで最初に戻るが、叔父さんが死んで、独身だったので身内だけで簡単に葬儀を済ませて
終わりになるはずだったのに、生前の知り合い達が「お別れの会」を開くと言い出した。
それを聞いて、叔父さんに言われた通り「叔父さんはそういう集まりを嫌っていました。
全力で阻止しろという言葉を遺しています」と言ったら、「若いな、全力で阻止しろというのは
全力で盛り上げろということだよ」とアホヅラのおっさんに言われ、それ以上、若かった俺は
何も言い返せなかった。お別れの会はつつがなく開かれ、叔父さんの写真が祀られていた。
何で勝手に個人の遺言を解釈するんだろう、といまだに腹が立つ。

さっき、タケモトピアノのCMを見て思い出した。