486 :彼氏いない歴774年

ありがちだけど、露出狂を目撃したこと。
ただその露出狂は藤原薫の漫画からそのまま抜け出てきたような華奢で儚げな
雰囲気を纏ったとても美しい白人かハーフ。
夕方公園を散歩してたら、池の畔で柵に腰掛けて物憂げな表情の彼。
こちらに気付くと「ハイ」と陽だまりのような微笑みで声をかけてくれた。
夕日に煌めく蜂蜜色の髪、色素の薄い微かにそばかすが残った肌、エメラルドの瞳、
口角の上がった薄めの形のいい唇、意外にも指の長い大きな手、そしてその手が握る
ファスナーからこぼれ出しているチ○コ。
自分を見つめたまま彼はチ○コをおもむろにこすり出し、10秒くらいで「オーゥ」と
言いながら果てた。そしてティッシュでチ○コを拭うと「アリガトネー」とまた微笑んだ。
「また会える?」と聞くと「気が向いたらね」とでも言うように肩をすくめてから
去っていった。彼があまりにも美しすぎて、家に帰るまで露出狂だと気付かなかった。
寧ろ神々しささえ感じた。
もしかしたら妄想か幻だったのかも・・・でも自分にとっては大切な思い出。
と思ってたら3日後父が
「おーい、そこの公園で外人の露出狂捕まったんだってよー素っ裸で池に落ちてー」
と言いながら帰って来た。